スマホの位置情報は、目的地へのナビで現在地を確認したり、位置情報から周辺の天気予報やニュースをお知らせしたりと便利な機能に欠かせないものです。
しかし一方では悪意のある使い方をされると、履歴などから自宅や職場や学校がばれて、情報を悪用されたり犯罪に巻き込まれてしまうなどのリスクも考えられます。
この記事では、スマホの位置情報がばれるとどんな危険があるのか、回避方法はあるのかなどを書いていきます。
宜しければ最後までお付き合いください。
スマホの位置情報がばれるとどんな危険があるの?
スマホの位置情報からどんな情報がばれるのか、どんな危険が考えられるのかを解説していきます。
スマホの位置情報から個人情報がばれる
例えば、ストーカーにスマホの位置情報がばれてしまうと自宅や職場・学校が特定されて、待ち伏せされたりその他嫌がらせに遭う可能性もありますよね。
これはリアルタイムの位置情報がばれてしまった場合に想定されることですが、一人暮らしをしていて悪意のある者に位置情報がばれてしまった場合、職場や学校にいるのが確認されてた=自宅は留守とわかってしまうので、侵入されたりするリスクが発生します。
そうそう無いことかもしれませんが、もしそういった可能性が考えられるというだけでも恐ろしくないですか?
もっと身近な可能性を考えると、SNSへの投稿から位置情報がばれて、個人の特定に至ってしまうといったケースでしょうか。
投稿した写真に位置情報が含まれていて、自宅や職場・学校での撮影の場合はあっさり特定されてしまいます。
位置情報が含まれていない場合でも、周辺の景色などからばれてしまうことが想定されますね。
スマホの使い方の中には、友だちや家族同士で位置情報を共有しあうアプリやサービスがあったりもしますが、便利で楽しいとは言え、怖い目にある可能性もあるということは認識しておきたいものです。
スマホの位置情報から行動履歴がバレる
スマホの連続した位置情報が、そのスマホが移動した履歴の記録にもなっているということです。
ご自身と近しい人に、自分が行った先を知られたくないのに、スマホの位置情報からバレてしまうといったことが想定されます。
「塾に行ってきます」「学校に行ってきます」「仕事に行ってきます」
と家を出たのに、行動履歴をみたら実際は行ってなかった・・・。
じゃあどこに行ってたの!?
と、要らぬトラブルに発展してしまうこともありそうです。
そういったことにならないように、位置情報がばれることの無いような対策を覚えておきましょう。
スマホから位置情報がばれないようにする設定とは
ざっくり解説すると、天気予報やナビなどのように、位置情報を使用した便利な使い方をしないのであれば、位置情報の提供・共有を全部拒否するような設定もあります。
そうでない場合は、アプリごとに位置情報の使用許可・拒否の設定を細かく行うこと。
これに尽きます。
設定方法はAndroidとiPhoneで違いますので、ここから個別に解説しますね。
iPhoneの位置情報をばれないようにする設定とは
位置情報サービスそのものをOFFにすることができます。
手順はiPhoneの「設定」➡「プライバシー」➡「位置情報サービス」➡「OFF」です。
アプリごとに位置情報サービスの設定を切り替える場合は、「設定」➡「プライバシー」➡「位置情報サービス」➡「ON」の状態で、下にアプリ一覧が表示されるのを確認します。
設定したいアプリを選択すると、「許可しない」「使用中のみ許可」「常に」のような項目が出てきます。(アプリごとに設定できる項目に差があります)
ご自身で位置情報の提供・共有をコントロールしたい場合は、「使用中のみ許可」にしておくと良いでしょう。
「許可しない」にしておくと、そのアプリからは位置情報が漏れることは基本的にありません。
iosのバージョンによっては手順に記載の表現が違っていたり、項目の場所が違う可能性もあります。
詳細はAppleのコールセンターに問い合わせると解決できます。
Appleコールセンター:0120-277-535
Androidスマホの位置情報をばれないようにする設定とは
「設定」➡「ロック画面とセキュリティ」➡プライバシーの項目にある「位置情報」➡「OFF」とすることで、スマホの位置情報そのものをOFFにできます。
iPhone同様に、アプリごとに設定をする場合の手順は下記です。
上記手順の最後「OFF」のところを「ON」にする➡アプリレベルの権限➡アプリの一覧が表示されるので、アプリごとに「ON」「OFF」を切り替えることができます。
Androidスマホの場合は、グーグルマップ上に行動履歴を残すことができる設定があります。
この機能をONになっていると、移動・滞在先がばれてしまうことになるので、気になるようでしたらOFFにしておきましょう。
手順は上記手順の「位置情報」の項目で、「詳細設定」を選択➡Googleロケーション履歴➡「OFF」です。
スマホの設定を変えても位置情報がばれる?回避方法は?
ここまでご紹介したスマホの設定で、位置情報を出さないようにすることはできます。
しかし、スマホの設定以外でもばれる可能性もありますので注意が必要です。
スマホの位置情報がばれるSNS投稿に注意
代表的なのは、Twitterやインスタに投稿した写真からばれるということ。
写真に写っている景色などから、場所の特定は可能です。
一人のフォロワーさん単独では特定が難しくても、全国各地のフォロワーさんの知識が集結したら容易になることも考えられます。
自宅や職場、その周辺の一部が写真に写っていたりすると、そこからばれる可能性もあり、その回避方法はなかなか難しいですが、場所がばれたくない時は背景をぼかすとかの対策が必要かと思います。まず投稿するときは、写っている場所がばれても問題ない写真か良く確認してからにしましょう。
また、iPhoneとAndroidスマホの設定でカメラに位置情報を許可してあると、撮影した場所の位置情報が写真に埋め込まれてしまうので、写真を加工したとしても位置情報はばれてしまいます。
ばれたくない方はこれも注意してくださいね。
スマホの位置情報がばれる危険についてのまとめ
スマホから位置情報がばれてしまうと、良からぬことに巻き込まれる可能性もありますが、スマホで全ての位置情報をOFFにしてしまうとスマホの便利な機能までも制限することになりかねません。
災害予防などの観点から、天気や各種災害情報アプリなどは位置情報の使用に制限をかけない方が良いと思いますし、DIDIなどのタクシー配車アプリのように、位置情報を使用することで活用できるサービスもあります。
せっかくのスマホの便利な機能を活用しない・できないのはご自身にとっての不利益にもなりますので、「位置情報がばれることもある」ことを認識したうえで、正しい使い方・安全な使い方を意識することが重要だと思います。
SNSなどでも安易に個人情報が特定できるような行為をしないこと、危険に結びつくようなことをしない・させないということも含め、最低限の知識を持ち合わせておくことも重要です。
この記事が少しでもその手助けになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。